カワセミは、鮮やかなブルーの羽根が印象的な鳥だ。
漢字では「翡翠」と書くが、これは「ひすい」とも読み、深い緑色の宝石のことだ。
宝石の名が当てられるほど美しいその姿から、空飛ぶ宝石と呼ばれることもある。
観察会で姿をあらわしてくれると、参加者にとても喜ばれる。インタープリター(ガイド)としては、非常にありがたい鳥だ。
みんなにも本やネットではなく、ホンモノを是非とも見てもらいたい。
水辺近くの枝に止まって、水中の魚やエビなどを狙っていることが多い。
学名:Alcedo atthis
漢字名:翡翠・翡翆・魚狗・川蟬
大きさ:17cm
見られる場所:湖沼・池・河川
分布:全国(留鳥・漂鳥)
メスは下の嘴が橙色になるので、上の写真はオスだ。
ところで、みんなはバイオミミクリーという言葉を知っているかな?
バイオは「いきもの」、ミミクリーは「真似をする」という意味だ。バイオミミクリーとは、生物の機能やつくりを真似することで、新しい技術を作り出すことを言う。
カワセミは、体の大きさに比べて嘴がとても長い。この長い嘴のおかげで、水中に飛び込む時に、あまり水しぶきが飛ばないのだ。
このカワセミの嘴の形状を真似したのが、尖った顔がインパクトのある500系新幹線なんだ。
新幹線が猛スピードでトンネルに入ると、出口でドーンという大きな音がする「トンネルドン現象」が起こる。
この現象を減らすために、空気抵抗の少ないカワセミの嘴を真似したところ、見事に騒音問題がなくなったそうだ。
カワセミは、自然の作り出す見た目の美しさだけでなく、その合理的な造りの美しさまでも、私達に教えてくれたようだ。
カワセミのぬりえ
レヂヲ特製カワセミのぬりえです。おうちの人に印刷してもらってね。
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