オンブバッタは、大きなバッタが小さなバッタを仲良くおんぶしている姿を見ることが多い。
二人の関係は、親子だろうか?それとも、仲のよい友達だろうか?
実は、彼らはラブラブなカップルだ。しかも、大きいほうがメスで、小さいほうがオスなのだ。メスのほうが大きいことは、昆虫ではそう珍しいことではない。
オンブバッタは、色々な植物の葉っぱを食べるが、なかでもクズというマメ科の葉っぱが好物なようだ。
学名:Atractomorpha lata
漢字名:負蝗虫
大きさ:オス20~25mm メス40~42mm
成虫の見られる時期:6~11月
見られる場所:草原・林縁・市街地の公園でも
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
オスだけが、茶色いオンブバッタのカップル。メスだけが茶色いこともあるし、どちらも茶色いこともある。
昆虫の仲間は、交尾をするときにおんぶをしていることが、よくある。それでは、オンブバッタがおんぶしているのも、交尾をしているからだろうか?
下の写真を見てみよう。
お尻の先(腹端)を見てほしい。これが交尾中である。これまでのおんぶ写真は、お尻の先がくっついていないので、交尾中ではないのだ。
ほかの昆虫は、交尾が終わるとすぐに離れてしまうことが多い。しかし、オンブバッタのオスは、ほかのオスにとられないように交尾が終わってもメスの上にのっているのだ。
オンブバッタとよく似た頭が三角のバッタに、ショウリョウバッタがいる。オンブバッタと見分けるには頭の横を見てみよう。
上のように頭から肩のあたり(前胸背板)に白いイボイボが並んでいれば、オンブバッタだ。また、オンブバッタは後ろ脚を体の横にたたんでいることが多い。
オンブバッタのぬりえ
レヂヲ特製オンブバッタのぬりえです。おうちの人に印刷してもらってね。
保護者の皆様が、利用規約を必ずお読みいただいてから、ご利用ください。
ぬりえのファイルはPDF形式となります。Adobe Acrobat Reader等のPDFビューアにて印刷してください。