サイの仲間は世界に5種いるが、そのうちの1種であるシロサイの亜種(同じ種だが、少しだけ違うグループのこと)が、ミナミシロサイだ。
現存するシロサイにはミナミシロサイとキタシロサイの2亜種がいる。しかし、キタシロサイの野生種は絶滅し、飼育個体(飼われている)もメスが2頭残っているだけだ。キタシロサイに待っているのは、絶滅しかないだろう。
サイの数が減っているのは、密猟(隠れて捕まえること)や生息環境(くらす場所)の減少など、人間の手によるところが大きい。
サイの角は、一部の国で工芸品や漢方薬(薬としての効果はないそうだが)の材料として高い値段で取引されるために、これを狙って密猟されてしまうのだ。
サイの仲間は、5種すべてが絶滅の危機にある。
学名:Ceratotherium simum simum
漢字名:南白犀
大きさ:3.3~4.2m
重さ:オス2~3.6t メス1.4~1.7t
見られる場所:サバンナ
分布:南アフリカ共和国、スーダン、ウガンダ、コンゴ、中央アフリカなどアフリカ南部や東部
レッドリスト:準絶滅危惧種>(IUCN国際自然保護連合)
シロサイは、ほかのサイと比べて口が横に長く、平らになっている。これは、食べるものの違いからきている。
シロサイは、地面近くに生えた植物を食べるので、平らな口のほうが都合がいいのだ。ほかのサイは、尖った口先で木の枝を引き寄せて葉を食べる。
同じサイの仲間でも、食べ物によって進化の仕方が変わってくるのはとても興味深い。
ところで、シロサイという名前だが、ほかのサイと比べて特別に白いということはない。この名前は、現地の人々の「(口が)幅広い」という言葉を「白い」と聞き間違えて名付けられたようだ。
そして、そこからアフリカに暮らす別のサイがクロサイと名付けられてしまった。当然クロサイも、特別に黒いということはない。
動物園にいるヒガシクロサイと、体の色や口の形などを見比べてみよう。
ミナミシロサイのぬりえ
レヂヲ特製ミナミシロサイのぬりえです。おうちの人に印刷してもらってね。
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