ヒガシクロサイ

サイは世界せかいに5種しゅいるが、そのうちの1種しゅであるクロサイの亜種あしゅ（同おなじ種しゅだが、少すこしだけ違ちがうグループのこと）が、ヒガシクロサイだ。アフリカ南部なんぶに暮くらしている。

ヒガシクロサイには、頭あたまに角つのが2本ほん生はえている。この角つのは、人間にんげんでいうと髪かみの毛けや爪つめに近ちかいものでできている。そのため、なくなっても新あたらしい角つのが生はえてくる。

この角つのを狙ねらった密猟みつりょう（隠かくれて捕つかまえること）によって、サイの仲間なかまは殺ころされ、とても数かずが減へっている。なんと、5種しゅすべてが絶滅ぜつめつの危機ききにあるのだ。

ヒガシクロサイの口先くちさきは尖とがっていて、木きの葉はなどを器用きようにつまんで食たべることができる。クロサイよりも大おおきなミナミシロサイは、口先くちさきが平たいらで幅はばが広ひろい。動物園どうぶつえんで見比みくらべてみよう。

耳みみの先さきと尻尾しっぽの先さきだけに、少すこし毛けが生はえている。

ところで、サイはカバとよく間違まちがわれるようだ。どちらも、ゾウに次つぐ大型おおがたの陸上動物りくじょうどうぶつだが、色々いろいろと違ちがうところがある。

サイはウマ目もく（奇蹄目きていもく）の仲間なかまで、蹄ひづめ（爪つめの一種いっしゅ）の数かずが3つ。水浴みずあびや泥浴どろあびが好すきなようだが、普段ふだんは陸上りくじょうで生活せいかつしている。

カバはクジラウシ目もく（鯨偶蹄目くじらぐうていもく）の仲間なかまで、蹄ひづめの数かずは4つだ。夜よるは食事しょくじのために陸りくにあがるが、昼間ひるまは水中すいちゅうにいることが多おおいようだ。

泥浴どろあびが好すきなため、動物園どうぶつえんでは泥どろだらけのことも多おおい。

ヒガシクロサイのぬりえ